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調剤室のレイアウトづくり!適切な通路幅・調剤棚選びまで解説!

目次[非表示]

  1. 1.エリア分けの重要性
  2. 2.適切な通路幅について
  3. 3.調剤棚の配置と選び方
  4. 4.動線設計のすすめ
    1. 4.1.Uの字型レイアウトについて
    2. 4.2.L字型レイアウトについて
  5. 5.まとめ

はじめに

薬剤師様の皆様が日々効率的に業務を行うためには、調剤室のレイアウトが重要な役割を果たします。本記事では、これから店舗づくりを考えておられる方や、現行のレイアウトに課題を感じている薬局様に向けて、理想的な調剤室の設計についてご紹介します。

エリア分けの重要性

調剤室のレイアウトを考える際には、「作業効率」と「収納効率」を重視することが重要です。これらを最大化するために、エリアを明確に分けることが基本となります。

まず、どこで何をするかのエリア分けが必要になります。ここでは一例として以下のエリアを提示しますが、薬局様ごとにエリア分けの分類は異なりますのでご注意ください。

エリア分けの例

・「監査・事務エリア」

・「錠剤エリア」

・「各作業エリア」

・「水剤・散薬・分包機エリア」

・「外用・漢方エリア」

レイアウトを考えるうえでは、まず初めに、できるだけ細かくどこで何をするかエリアを分けることが重要です。作業の流れの確認と、必要なスペースの確保を整理して動線・レイアウト計画をしましょう。動線計画ができた後に、各エリアに適した什器、設備を選定していきます。

エリア分けの例

レイアウトを考える際の注意点としては調剤台、作業台、分包機などの台数のみを決めてレイアウトを業者に丸投げしたり、とりあえず壁面に調剤台を並べるといったレイアウトは注意が必要です。各作業場所での作業のしにくさや、動線のつながりが悪くなる場合があります。収納においても、あとから収納場所が欲しくなり、メタルラックやカラーボックスを購入し、調剤室のいたるところでモノが溢れてしまうなんてことも少なくありません。初期のエリア配置とエリアに適した什器・設備選びは慎重に行いましょう。

適切な通路幅について

通路幅に関しては、適度な広さを確保して作業が円滑に行えることを重視します。狭すぎず広すぎない幅を検討することで、効率的な作業空間を維持しながら、収納スペースを最大限に活用します。ストレスなく作業や移動ができるように通路幅の基準は下記が一般的とされています。

・立作業中の人の後ろを前向きで通る場合の通路幅90㎝

・座り作業の人の後ろを横向きで通る場合の通路幅85㎝

・ひとりで通る場合の通路幅60㎝

多くの薬局様が収納量を優先し、通路幅を狭くする傾向が多いです。その場合にでも、通路幅60㎝を一つ基準にレイアウトを設計すると最低限の動きやすい調剤室になります。

通路幅の例

調剤棚の配置と選び方

エリア分け、通路幅の設計に大変重要な要素となるのが、調剤棚の選定です。調剤棚の選定には、収納効率と作業スペースを考慮することが重要です。一般的には市場に多く出回っている調剤棚は「奥行60㎝」のタイプが多く採用されています。近年では、調整室のサイズに合わせてよりコンパクトな調剤棚も増えてきています。

例えば60㎝の調剤棚を45㎝の調剤棚に変えるだけでレイアウトの選択肢も広がります。調剤棚のサイズ選びも「収納効率」・「作業効率」の向上を目指す上で非常に重要な要素のひとつです。調剤棚の種類は各メーカーそれぞれ特徴があり、種類も増えてきています。長期的に使いやすい調剤室の運用を考えた、調剤棚選びをすることが重要です。

①奥行60㎝の調剤棚のレイアウト例

②奥行45㎝の調剤棚のレイアウト例

調剤棚を45㎝にすることで、奥行60㎝の調剤棚と同じ通路幅を維持しながら錠剤棚の台数を増やし、作業台の作業天板の面積を広くとることも可能です。

動線設計のすすめ

効率的な動線設計は、薬剤師様の作業効率を大幅に向上させます。代表的な例として「Uの字配置」と「L字型レイアウト」があります。それぞれについて解説します。

Uの字型レイアウトについて

Uの字型レイアウトは、薬剤師様が無駄な移動をすることなく、一連の作業を続けて行うことができます。動線を短縮することで、調剤時間の短縮や作業負担の軽減につながります。Uの字配置の場合には、中央に各作業をアクセスしやすいように作業台を設置します。業務の流れに沿って調剤室をUの字で1周することで、無駄な動線を無くし、作業効率の向上を目指せます。

Uの字型のレイアウト例

L字型レイアウトについて

コンパクトな設計の店舗の場合には「L字型レイアウト」が多く採用されています。基本的な考え方はUの字レイアウトと同じで、作業の流れに沿って調剤室をL字で周回するレイアウト配置です。

L字型のレイアウト例

まとめ

調剤室のレイアウトは初期の設計が非常に重要な要素です。業者に丸投げするのではなく、細かな打合せ重ねて、理想的なレイアウトを目指しましょう。また選定する調剤棚・什器も、将来的な業務拡大や業務内容の変化に対応するためには、柔軟なレイアウトに対応できる調剤棚・什器選びが欠かせません。収納棚や作業台はカスタマイズ性が高く、業務の変化に応じて簡単にレイアウトを変更や、作業場所の変更がよりしやすいもの選択することで、長期的に最適な環境で調剤業務を行うことができます。

調剤棚のご紹介

DPS調剤棚

従来型の箱型の調剤棚に比べてカスタマイズ性に優れ、拡張性が高いことが特徴です。奥行のラインナップも幅広く、68㎝、60㎝、53㎝、45㎝と薬局様の用途に合わせてお選び頂けます。

作業台のご紹介

DPS多機能作業台・監査台

上部に収納を設けた作業台・監査台です。作業スペースを整理整頓させ業務効率の向上が期待できます。豊富なパーツを組み合わせる事で、薬局様ごとに作業のしやすさを追求した作業台を実現することができます。

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