コラム記事

調剤棚の工夫:収納増強と業務効率化の具体策を紹介

調剤棚の工夫次第で業務効率を飛躍的に向上させることができます。本記事では、収納量を増やす方法から整理整頓のテクニック、さらに業務改善に役立つ棚割りの工夫まで、具体的な選択肢とそのメリットをご紹介します。柔軟にカスタマイズできる調剤棚を選び、効率と使いやすさを両立させましょう。


目次[非表示]

  1. 1.収納量、医薬品数を増やす工夫
    1. 1.1.仕切り管理の導入
    2. 1.2.スライドユニットの取り付けで収納量を増やす
  2. 2.整理整頓、探しやすくする工夫
    1. 2.1.カードホルダーやカラーシートを利用
    2. 2.2.漢方薬は箱サイズに合わせて棚位置を変更
  3. 3.棚位置や仕様を見直して業務改善する工夫
    1. 3.1.軟膏練り機などの作業スペースを確保
    2. 3.2.引き出し仕様から棚仕様も検討
  4. 4.調剤棚の工夫アイテムをご紹介
    1. 4.1.ポケット付きディバイドレール
    2. 4.2.DPS調剤棚
  5. 5.実際に使われている事例を見る​​
    1. 5.1.①ドラッグスギヤマ天白島田店
    2. 5.2.②ドラッグスギヤマ香久山店様
  6. 6.まとめ


収納量、医薬品数を増やす工夫

仕切り管理の導入

調剤棚のケース管理は、取り出しやすさや持ち運びの便利さから広く使われています。しかし、医薬品箱がケースから飛び出ることもあり、スペース効率には課題があります。そうした悩みを解消する方法の一つが「仕切り管理」です。箱のサイズに合わせて仕切り位置を自由に調整できるため、無駄なスペースを減らし、収納効率を向上させることができます。
具体的には、間口90cmの調剤棚の場合、ケース管理では9ケースが限界ですが、仕切り管理に変更すると10種類以上のお薬を収納できます。これにより、薬局内のスペースを有効に活用できます。また、場所ごとにケース管理と仕切り管理を組み合わせることで、収納量と使いやすさの両方を実現する調剤棚が完成します。



スライドユニットの取り付けで収納量を増やす

ジェネリック医薬品の増加に対応するためには、収納スペースを増やす必要があります。そこで、スライドユニットの取り付けが効果的です。スライドユニットを調剤棚に追加することで、既存の調剤棚のまま収納スペースを約40%増加させることが可能です。
例えば、ジェネリック医薬品が多く取り扱われる薬局の場合、スライドユニットを使用することで効率的な管理が可能になります。多くの調剤棚に後から取り付けることができるため、新しい棚を買い直す手間も省け、コストパフォーマンスも高いです。(写真の調剤棚以外の他社製品にも取り付け可能です)


整理整頓、探しやすくする工夫

カードホルダーやカラーシートを利用

医薬品を効率的に管理するためには、探しやすさも重要です。一般的な調剤棚では、ケースに差し込みポケットがあり、そこに医薬品名のカードを入れることで整理しています。しかし、名札サイズ(約8×2cm)では文字が小さく、多くの情報を記入することが難しいです。
そこでカードホルダーを追加することで、より大きなカード(6×4cm)に多くの情報を記入可能にし、視認性も向上します。さらにカラーシートを取り付けることで、五十音ごとに色分けするなどの工夫ができ、どこに何があるかを一目で把握できるようになります。



漢方薬は箱サイズに合わせて棚位置を変更

漢方薬は箱のサイズがバラバラで、どうしても無駄なスペースが生まれがちです。メタルラックなどで整理する場合、積み重ねる方法が一般的ですが、これでは効率的ではありません。
そこで、棚板ピッチの細かい調剤棚を活用しましょう。これは、棚の高さを自由に変更できるタイプの調剤棚で、漢方薬の箱サイズに合わせた効率的な収納が可能です。棚板の位置を細かく設定することで、無駄なスペースを減らし、見た目もスッキリした調剤棚を実現できます。


棚位置や仕様を見直して業務改善する工夫

軟膏練り機などの作業スペースを確保

調剤棚を使う際、軟膏練機や調剤器具の使用スペースを確保することが重要です。調剤棚の棚割りを工夫することで、必要な作業スペースを確保しつつ、効率的に調剤作業を進めることができます。
例えば、高さ70cm程度の軟膏練機を設置するためには、調剤棚の棚板を5段外すことで十分なスペースが確保できます。こうすることで、作業スペースの上部に空間が生まれ、見た目も美しくなります。また、作業を1か所で完結させられるため、無駄な動きを減らすことも可能です。


引き出し仕様から棚仕様も検討

調剤棚は一般的に引き出し仕様が主流ですが、全てを引き出しにする必要はありません。よく使う器具の取り出しや在庫管理には、棚仕様でも問題なく運用可能です。
引き出しにすることで得られるメリットは多いですが、導入コストも高くつきます。そのため、引き出し式から棚仕様に変更することで、コストを抑えつつ効率的な運用が可能になります。スライド機能付きの棚を導入することで、引き出し仕様と変わらない使いやすさを実現できます。


調剤棚の工夫アイテムをご紹介

ポケット付きディバイドレール

仕切り管理を行うアイテムです。仕切りのみでなく、端数錠剤のポケットが前面についており、細かな端数も管理できます。

商品の詳細はこちらから

DPS調剤棚

細かなカスタマイズが可能です。棚割りも細かく設定でき、オプションパーツの種類も豊富です。

商品の詳細はこちらから

実際に使われている事例を見る​​

①ドラッグスギヤマ天白島田店

クリーンで効率的な環境が広がる、まさに働く人に優しい調剤室になっています。細かなカスタマイズなど参考になる事例です。

ドラッグスギヤマ天白島田店の事例を見る


②ドラッグスギヤマ香久山店様

収納効率を重視した調剤室です。

女性スタッフ様でも使用しやすい調剤什器を導入し運用されています。

ドラッグスギヤマ香久山店の事例を見る

まとめ

調剤棚の工夫は、薬局の収納効率や業務効率を大幅に向上させるカギです。薬剤師様のニーズに合わせて調剤棚を選び、カスタマイズして使いやすくすることで、薬局の業務もスムーズに進めることができます。
特に、スリット式の調剤棚を選ぶことには複数の利点があります。スリット式調剤棚は、棚板の位置を細かく調整できるため、様々なサイズの薬品を効率よく収納することが可能です。さらに、運用の変化に対して柔軟に対応できるため、季節や医薬品の種類によって必要な棚の高さや仕切り位置を自由に変更できます。
薬局の業務が効率化することで、結果的に患者様へのサービス向上にもつながります。調剤棚の選び方と効果的な工夫を取り入れて、より使いやすい調剤棚を目指しましょう。工夫を重ねることで、薬剤師様の作業も急速に効率化し、薬局全体の運営がスムーズかつ効果的になります。

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